戦略その3 社会は家庭学習で伸ばす科目~塾に任せると失敗する~

  • 戦略その1 算数の1点も社会の1点も、同じ1点!~社会を後回しにしない~
  • 戦略その2 社会という科目の性質を知る!~授業・暗記・問題演習の3つの正しい学習サイクル~
  • 戦略その4 親が「社会を先に固める」学習戦略を立てる~算数や国語にかけすぎた時間を社会へ分配~

▶戦略1から順番に読みたい方はこちら

このサイトにお越しいただいた方は、塾に通われているお子さんが多いでしょう。
多くの親御さんが算数・国語・理科と同じように社会も当然のように塾に任せ、
月謝をお支払いになっているのだと思います。

しかし、社会の成績を上げるための塾の役割を正確に分かっている方はそう多くいません。
ですから、「塾に通わせても社会の成績が伸びない」、「うちの子は社会が苦手だ」という
間違った認識になってしまうのです。

社会の成績を上げるためには、塾のことも分かっていなければいけませんので、
一般的な大手進学塾の社会の流れ・カリキュラムをみていきましょう。

塾の社会では、地理を5年生の夏まで、歴史を6年生の春まで、公民を6年生の夏まで、
そして6年生の秋からは総合演習、過去問を行い、6年生の直前期に時事問題を行う流れが
一般的になっています。
(塾によって進度の差は若干あります)

授業の回数は週1回で、授業中に塾専用のテキストに沿って授業を進め、問題を解かせたり、
宿題を出して毎回確認テストをしていきます。そして、月に1回程度の模試では偏差値が出されます。
塾で費やす社会の時間数は累計すると、大変な時間数になるかと思います。

ここまでのお話で、塾は授業以外にも色々と手厚くフォローをしてくれるから
塾に任せてもいいのではないかと思われた方へ、わたしから質問させてください。

どのお子さんも社会の授業は毎週欠かさず出ているのにもかかわらず、
社会の成績は良い子と悪い子が出てきます。
これはいったいなぜなのでしょう。

答えは驚くほど簡単で、社会の成績が良い子は、
塾以外の家庭学習の中で社会を暗記する時間をしっかりとつくり、覚えなければいけない
キーワードを覚えているからなのです。たったこれだけの違いです。

しかし、ここで大きな問題点が1つあります。社会の成績を上げるためには、
3つの正しいサイクル【1.授業 20%】【2.暗記60%】【3.問題演習20%】があり、
このバランスで取り組むが重要だということは 一つ前のページの戦略2 で、お話しました。

しかし、塾に通うだけでは、【授業】+【暗記】の時間が20%で、
【問題演習】の時間が80%となってしまい、本来の理想とまったく
逆の時間配分になってしまうのです。

これは、塾の経営上の問題になってきます。ほとんどの塾では4科目をセットした料金になっています。
それは、科目別の重要度によって講師の給料を変えられないからです。
ですから、変な話、社会だけ3ヵ月で地理・歴史、公民の全て終えるわけにはいきません。

算数、国語、理科と同じように塾に来てもらうため、
あえて、2年半もかけて地理・歴史・公民を終えるカリキュラムにしてあります。
そうなると、本来時間をかけるべきでないところに時間をかける必要があります。

そのため、授業の中で、問題演習の時間を多く取ります。
さらには、授業で配られるプリントや確認テストなど、問題演習の時間がとても多くなってきます。
しかし、知識の土台が固まっていない状態での演習は全く意味を持ちません。

本来は、まず一番に家庭学習での暗記の時間が必要なはずなのに、
家でするための宿題や演習プリントも大量に与えられるため、十分な暗記するための時間が
確保できないという悪循環になっていくのです。

もっと恐いのは、これに時間を取られるだけでなく、これをやって「やった気」になることです。
毎週のように、塾で社会を習い、さらには与えられた宿題やプリントに時間をかけて勉強すると、
なにか勉強した気になってしまうのです。

しかし、正しい学習サイクルとは逆の時間配分で、家庭学習でしなければいけない暗記よりも先に、
塾の授業の中で、問題演習をどんどん行ってしまうので、実は時間をかけて勉強した気になっていても、
驚くほど身についていないのです。

社会の成績が良い子ほど、この家庭学習で、まず「暗記するための時間」をしっかり取っており、
できない子ほど、この家庭学習で暗記するための時間をほとんどとっていないのです。

ですから、社会を塾任せにしているだけでは暗記の時間が不足してしまい、
社会の成績は伸びない
ことを頭にいれてください。

社会に関しては、塾に通わせて伸ばす科目ではなく、
家庭学習の中で伸ばす科目だという認識を強く持ってください。

やはり、家庭学習がしっかりできて、社会が早い時期から成績の良い子は、
中学受験に成功する子が多いのです。家庭学習の習慣がついているのですから当たり前の話ですが、
社会の家庭学習が上手にできる子は他の科目も効果的な学習ができているのです。

そして、この習慣は何も中学受験だけに限らず、むしろ中学受験を終えた後でも重要な力になってきます。
中高一貫校に行けば、特殊な場合を除けば高校受験はありませんが、中学校に入学してからも定期テスト、もっと先の話をすれば、大学受験まで必要になってきます。

そうであれば、やはり早めのうちに家庭学習を身につけておくに越したことはありません。
まずは社会でその家庭学習の癖をつけてみませんか。

実際、社会は暗記が一番大切になってくる科目のため、
算数よりもお子さん自身の家庭学習の中でどんどん学習を進めていける科目です。

言い換えれば、算数に比べて家庭学習の習慣づけが一番し易い科目こそ、社会なのです。
そう、社会は家庭学習で癖をつけやすい科目なのです。

家庭学習と社会というのは、とても相性が良いので、社会という科目としての成績アップに加え、
早い時期からの家庭学習を習慣づけるのに丁度よい科目であることも知っておきましょう。

戦略その3のまとめ

  • 社会の成績が良い子 = 入試で成功する戦略
    家庭学習で「社会を暗記する時間」をしっかりと確保している
              
    社会は安定して偏差値60をキープできているので、
    算数や国語にじっくりと取り組むことが出来ている
  • 社会の成績が悪い子 = 入試で失敗する戦略
    成績の上がらない算数・国語にこだわってしまい
    成績を上げやすい社会を後回しにしてしまっている
              
    家庭学習で「社会を暗記する時間」をほとんどとっていない
              
    結果、算数や国語も思ったように伸びず、社会も最後まで手を付けなかった結果、
    暗記する時間が大幅に不足して、入試を不本意な結果
    で終えてしまう

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