日能研の公開模試「全国公開模試」まとめ(偏差値・2024年日程・学年・難易度など)

日能研の公開模試「全国公開模試」まとめ

2024年1月8日更新

今回は、日能研の実施する全国公開模試について徹底解説します。この公開模試を受けてみようとするご父兄やお子様にとってポイントになる点を網羅してご紹介したいと思います。中学受験を行う小学生にとって、自分の学力レベルを理解する上でこの「日能研の全国公開模試」は、ある意味有益な情報源となることは確かです。自分自身の置かれている学力レベルがどれだけ進んでいるのか、あるいはどれだけ学力が足りていないのかを肌身に感じられるからです。

しかし、この試験に関して正しく理解し、今後の中学受験にどのように活かせば良いのかをご理解されているご父兄は多くありません。そのため、日能研の全国公開模試について、色々な角度からの知っておく必要があります。ここでは、色々な情報を総合的にご紹介したいと思います。

内容は、日能研の全国公開模試における偏差値、日程、過去問、学年別の状況、結果、範囲、難易度、平均点等をそれぞれについて解説します。また、無料で行える「学力診断テスト」などについても詳細にご紹介します。さらに、「実力判定テスト」や「PRE合格判定テスト」等、日能研が開催している特有のテストについても簡潔に解説を行います。

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・全国公開模試で、いつも社会の偏差値が50以下・・・
・国語や・算数に追われ、家庭学習で時間がなかなか取れず、社会がどうしても後回しになっている
・今まで塾で習った地理・歴史・公民のどれかに不安があるものの、日能研ではさかのぼって学び直せないため、具体的な解決方法が見つからない
・「社会メモリーチェック」の左側のまとめ部分、右側が虫食いページが非常に使いづらい。虫食いの量が多く、ポイントが分かりづらくて困っている

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目次

そもそも日能研の全国公開模試とは何?

そもそも日能研の全国公開模試とは何?

日能研の全国公開模試については、お子様ご自身やお子様のお友達、ご父兄のお仲間などで話題になるケースが多い全国統一模擬試験です。また、全国的に「四谷大塚模試」「首都圏模試」の二つと合わせて中学受験の三大模試として有名です。他社の行う模試につきましては、別のコラムで詳しくご紹介します。また、日能研の全国公開模試について既にその概略をご存じのご父兄様におかれましては、この項を飛ばしてください。

ここでは、全く初めてのご父兄に向けたご紹介になります。ここでは、この日能研の全国公開模擬試験の特徴をそのホームページから要約して分かりやすくご紹介する項として記載しています。まずは、公開模試テストについて試験全体についてのデータからご紹介します。

  • 受験生は、小学4年生から小学6年生まで全国約1万2千人程度が参加しています。
  • 歴史的には約30年の歴史を有し、試験データなど豊富に蓄積されています。
  • 入試データは約7万件に及び信頼性の高い中学受験診断が期待できます。
  • 同一種類の試験ではなく大別して4段階の模擬試験を学年別・月別に実施しています。

最後にお示しした、4段階の模擬試験については後ほど詳述しますが、小学4年生から小学六年生の間に、「実力判定テスト」「志望校選定テスト」「志望校判定テスト」「合格判定テスト」の4段階のテストを学年に応じて受験することができます。その結果、生徒の実力伸長が目に見えた点数として確認でき、お子様にとっての学習の進み具合が一目で理解できます。

また、日能研の全国公開模試の特徴的なことは「試験結果のスピード提供」と「情報提供力」だと言われています。「試験結果のスピード提供」については、会員用ウェブサイトに試験結果が通知され、試験成績、学校情報、弱点克服法、等の情報発信が素早く実施されています。「情報提供力」は、目標とする中学校合格のための情報が多く掲載されています。これらがシステム化され、より確実性・信頼性の高い受験準備活動が可能となっています。

次に、日能研の2024年の全国公開模試に関して詳しく解説していきます。

日能研の全国公開模試における「偏差値」について

日能研の全国公開模試における「偏差値」について

日能研では、全国公開模試を通じ受験生の偏差値と合格した中学校とを結びつけ、どれくらいの偏差値であれば、どの中学校に入学できるかという一覧を公表しています。特に、「R4」というランクに入っていることで合格可能性が「80%以上」という評価になります。

この「R4」の“R”とは“RANGE”の略称でレンジ(幅)を示し、合格可能性の幅を偏差値で区分したものになります。この他の区分には、「R3」が50%、「R2」が20%というレンジ区分を示しています。そのため、確実に合格圏を狙うのであれば、この「R4」に入っている必要があるということになります。このことで、自分自身の目標とする中学校に対する合格可能性を知ることができます。

日能研では、各中学校に関する一覧表を作成しており、地域別に首都圏、関西、東海、九州に分けて男子、女子の区分別にデータ公表しています。ちなみに、首都圏男子の場合、灘中学、開成中学が偏差値72の区分で全国でもトップレベルになっています。

この一覧表は「結果R4」と言われ、日能研の全国公開模試の結果から、該当する中学校の合格確率80%以上のお子様がどの程度の偏差値なのかを示したものになります。さらに、「予想R4」というものも公表されており、「結果R4」をもとに、来年度入試における予想を立てています。

そのため、現在小学5年生のお子様など受験の年に当たっていないお子様でもどの程度の偏差値を目標とすれば良いのかが分かるようになっています。この一覧表は、Webサイトでも公開されていますが、毎年6月頃から毎月全国公開模試受験生に配付されるようになっています。

日能研の全国公開模試における「内容」と「2024年の日程」について

日能研の実施する全国公開模試の実施日程について2024年度に関してご紹介します。対象は小学4年生、5年生、6年生で、学年ごとにスケジュールされその日に受験することになります。

2024年現在、学年により受験する試験の種類は異なりますが、合計で6種類の試験があります。まず、その各々の試験についてどのような試験なのかについてまずご紹介した後に各学年の試験日程についてご紹介しましょう

1. 全国公開模試の内容

日能研で行われる各種テストの内容についてその概説を紹介します。テスト名称がよく似たものがありますので注意してください。

実力判定テスト

各学年の学習指導要領レベルの幅広い学力を試すテストになり頻回に実施されています。小学4年生の場合ほぼ全てこのテストが実施されることになります。

PRE合格判定テスト

5年生の12月の段階で行われる「進学」を意識したテストで、入試本番さながらに志望校を登録し、1年後の受験をシミュレーションする内容で行われます。

志望校選定テスト

自身が受験する中学校の選定のために行われるテストです。複数校の合格可能性ラインが分かる成績データが提供されます。

合格判定テスト

志望する中学校を最大8校まで選べ、そのレベルと自身の偏差値から合格判定を提供してくれるテストです。

合格力実践テスト

勉強の成果をテストという形に置き換えられる実践的なテストになります。問題が記述式に特化した「難関」テストと、オールマイティーに適応する「総合」テストを選択します。事前に志望校を1校登録する必要があります。

ファイナル256テスト

いよいよ受験に近づいた小学六年生を対象にしたテストです。自身の志望校の出題形式を意識した問題を解くテストになります。生徒自身の合格力を完成させるためのテストです。

2. 全国公開模試の日程(2024年)

日能研の全国公開模試の日程はまだ公開されていませんが、2023年9月から予定されていたスケジュールをご紹介します。学年別、試験種類別には以下のようになっています。

小学4年生

実力判定テスト
10月7日、11月4日、12月2日、1月13日(2023年)

小学5年生

実力判定テスト
10月7日、11月4日、12月2日、1月13日(2023年)

PRE合格判定テスト
12月17日

小学6年生

実力判定テスト
2023年の実力判定テストはすでに終了。

志望校選定テスト
2023年の志望校選定テストはすでに終了。

合格判定テスト
10月8日、11月5日、12月3日、12月23日

合格力実践テスト
9月24日、10月22日、11月19日、12月17日

ファイナル256テスト
12月22日、12月30日、1月14日(2023年)

日能研の全国公開模試における「過去問」について

日能研の全国公開模試における「過去問」について

日能研の実施する全国公開模試における過去問に関しましては、残念ながら正式なものを書店やWeb上で見ることはできません。「全国公開模試」の過去問についてネットオークション等で時折出品されていることがありますが、非常に高値がついている場合が多いようです。しかし、日能研の行う「全国テスト」は、日能研のサイトにサンプルが掲載されています。各学年別にそれぞれ掲載されていますので、このサイトから見ることができます。

日能研の全国テストを受験される方にはサンプルでも良い資料だと思います。日能研の「全国テスト」は一律無料となっており、これから学習塾に通わせようというご父兄の皆様が、「今の子供の学力レベルはどれほどなの?」という疑問に答えるテストとして活用されるケースが多いようです。

レベルは学校での一般学習より僅かに高いという程度ですので、お子様によれば歯応えの無いテストかもしれません。全国公開模試の過去の出題傾向や内容については、日能研が運営する塾をはじめ各地の学習塾で蓄積保有している場合も多く、問題の傾向を分析し学習指導方針として利用している場合があるようです。

日能研の全国公開模試における「学年別状況」と「出題範囲」について

日能研の実施する模擬試験は、小学4年生から6年生まで行われることは、すでに内容・日程の項でご紹介した通りです。次に内容・日程の項でもご紹介したように学年ごとに実施される模試の種類が異なりますので、各学年別に紹介したいと思います。

小学4年生

全ての模試は「実力判定テスト」になります。受験科目は、国語と算数2科目のコースかまたは、国語、算数、理科、社会の4科目のコースを選択して受験します。受験時間は国語、算数が40分、理科、社会は各25分になっています。配点は国語算数が各150点、理科・社会が各100点で合計500点満点です。

小学5年生

ほとんどが「実力判定テスト」ですが、12月には「実力判定テスト」と「PRE合格判定テスト」が開催されます。受験科目は、国語と算数2科目のコースかまたは、国語、算数、理科、社会の4科目のコースを選択して受験することができます。受験時間は国語、算数が50分、理科、社会は各30分になっています。配点は国語算数が各150点、理科・社会が各100点で合計500点満点です。

小学6年生

いよいよ受験本番の学年です。試験科目選択、科目数、実施時間は5年生の場合と同じですが、6年生の場合は模擬試験自体の回数が多くなり種類も増えます。実力判定テストは前半の4月までの3回しかありません。受験本番の学年ということで「志望校判定テスト」、「合格判定テスト」、「合格力実践テスト」、「ファイナル265」と続々と模試が続きます。

以上、各学年別の全国公開模試の状況についてご紹介しました。各学年の各科目における出題範囲は、その受験する日によって変わります。そのため、出題範囲を正確にご紹介することがはできません。

小学校教育では、各学年の教育指導要領に沿ったスケジュールで学習が進められていますので、その時々までの学習範囲ということになります。

しかし、2024年に関しましては、コロナウイルス禍による臨時休校処置で地域格差もあることから、より範囲に関しては難しいものとなっています。

これから受験しようとされる生徒さんには、今まで学習した内容を復習して徹底させておくことを優先させるべきだと考えられます。あくまでも、本番は中学受験ですのでお子様のやる気を出させる方策を優先させてください。

日能研実施の全国公開模擬試験における「難易度」と「結果通知」について

日能研実施の全国公開模擬試験における「難易度」と「結果通知」について

日能研で実施されるテストの概要はご理解いただけたかと思います。では、その試験内容の難易度はどうなのかという問題があります。「うちの子供は無理なんじゃないかしら」と思われるご父兄も多いように伺います。そこで、日能研の公開模擬試験の入り口である「実力判定テスト」についてご紹介しましょう。

既にご紹介しましたように、実力判定テストの主な目的は、まずお子様自身の実力がどれほどなのかを「力試し」する無料のテストになります。無料と聞けば誰でも受けたがると思われますが、「試験」となると、どうしても教育熱心なご父兄のいるご家庭でなければ受験されません。

なぜ、この試験が無料なのかと言えば、入塾テストのような意味合いもあり、日能研の良い広告宣伝になっているためです。一般的には、同学年の同時期受験の生徒さんたちの中でどれぐらいの順位になるのかを理解するためのテストとして認識されればよいと思います。

では、その難易度についてはどうでしょうか。算数、国語各々の満点が150点で、平均点は毎回概ね両科目ともに100点前後となっています。通常学校での試験感覚である100点満点計算では70点弱というところです。この点数から見ても、難しいテストではないことが分かります。ごく普通の教育指導要領に沿った勉強をしている生徒さん向けに仕上がっています。

試験内容に関しては、算数も国語も初めて校外のテストを受けるお子様たちにとっては。長文と感じられると思います。しかし、問題文自体がやや長い文章にはなっているものの、問題自体は難しくないものが多いようです。

結果通知に関しては、一般的には、試験後2週間ほどで封書にて受験教科の試験結果が通知書として届きます。主な内容は、得点、偏差値、全体の受験生徒数、受験生の順位等が主要記載事項として記載されています。さらに、成績に応じて、日能研の教室のクラス分けの通知も兼ねています。

この結果により、難関教室や普通教室などに振り分けられます。通知について早く知りたいというご父兄は、インターネットでIDとパスワードを事前に教えてもらって専用サイトへログインすれば簡単に閲覧することができます。

まとめ

以上、日能研の実施する全国公開模試に関しての概要をご紹介しました。背中にNのマークの入った専用カバンを背負った子供たちを見ることがありますが、そうした子供たちは入会してからこうした試験を毎回受けることになります。中には、その回数の多さに勉強することとテストを受けることの両立が難しいという子供さえいます。

小学6年生にもなれば毎月二回のテストが実施されることから、テストのための勉強か、受験のための勉強かという雰囲気になってしまう場合もあるようです。部外の子供たちにとれば、自分の実力を知る良い機会になる場合が多いようですが、毎回受験するというのは難しいと思います。

日頃から学習指導要領から発展した周辺知識や私立中学への受験対策などについては、各種の塾で準備されており、お子様にぴったりの学習塾に通わせることで、より学習効果の向上も期待できるものと思われます。

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