中学受験 理科の問題プリントを徹底まとめ!役立つ問題集も紹介

中学受験 理科の問題プリント

受験生は学校に行きながら塾にも通い、さらには塾のない日には膨大な量の宿題に取り組んでいます。塾以外に模試があったり、学校見学があったりと、土日もかなり忙しいです。多忙な中宿題に取り組むのだけで精一杯で、苦手な科目の復習や自習まで手が回らないという子も少なくありません。

そこで活用したいのが一問一答の問題集です。一問一答の問題集というのは、演習問題集に比べると短時間でも気軽に取り組むことができるため、空き時間を利用しての弱点克服にはとても効果があります。

この記事では、一問一答の問題集の利用方法や選び方、おすすめの一問一答の問題集について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

理科が苦手・嫌いな子が多い理由

まずは、理科が苦手、嫌い、と思われる理由はどのようなところなのか解説していきます。原因がわかると、対策しやすくなりますので確認していきましょう。

範囲が広い

理科の学習内容には、生物・地学・化学・物理という4分野があります。単純に範囲が広く、覚えることが多いことで苦手意識を持たれがちです。

さらに、生物と地学は暗記系の文系内容であり、化学と物理は計算系の理系内容になっています。そのため、文系と理系が合わさることで余計にわかりにくく、更には文系の子にとっては『理系じゃないから』と敬遠され、理系の子には『文系じゃないから』と敬遠される点でも苦手意識が持たれやすいです。

暗記だけではない

理科は前に述べた通り、文系と理系の内容が融合されたような内容になっています。そのため、単純な暗記科目ではありません。さらに、理科という科目は『理(ことわり)を知る』科目と言われています。理(ことわり)というのは、物事の道筋という意味があり、理科というのは様々な現象や事柄に対しての『なぜ』や『どうして』を理解する科目と言えます。

そこで、理科という科目はただ知識の暗記をするだけでなく、その現象がどのように起こるのかを考えるとともに、一つの知識から他の事例だとどうなるかを自分で考えることも必要です。ただやみくもに暗記するだけではなく、暗記した知識の活用が必要となる場面があることで、苦手意識を持たれやすい傾向があります。

小学校の学習内容との違い

中学受験の問題というのは、どの科目でも小学校での学習内容をベースにしています。そのため、理科も小学校の内容をベースにしたものが出題されます。しかし、塾で習う内容は、学校で勉強した理科よりも覚えることが多いです。小学校の授業が実験や観察といった机に向かう以外の内容が多いため、学校の内容と違うという印象が面白くない、つまらない、というイメージにつながる傾向があります。

小学校の授業の内容をベースに中学の入試問題は作成がされています。しかし、中学受験の理科が小学校のものと離れたものに見えるのは、さらに深い内容を問われていたり、2つの事象をつなげていたり、実験結果をもとに考察を自分で考えたり、といった一段階手の込んだ内容になっているのが理由です。

中学受験で出題される内容や問題の傾向というのは、各学校にゆだねられています。そのため、入試問題には各学校からのメッセージが込められていると考えて良いでしょう。入試内容の傾向と対策をすることは、その学校が求める人物像を知ることであり、学生生活を豊かにするためのヒントでもあります。

単純に『入試問題が難しい』『記述が多い』といった表面だけを見ていると勉強もつまらない、大変と感じますが、入試問題を研究していくと『記述が多いのは自分の意見を言葉にできる生徒を求めているんだな』といった学校の求める人物像が見えてきて、勉強も楽しくなりますし進めやすくなります。

中学受験理科の勉強方法

では、具体的にどういった勉強方法をしていくと、理科はできるようになるのでしょうか。具体的に4つのステップで説明をしていきます。

基礎の定着

まずは基礎知識を頭の中に入れることが必要です。知識が頭の中になければ問題を解いても答えを出すことができません。そこで、最初に知識を頭に入れることから始めるのです。

塾に行けば毎週決められたカリキュラムに沿って授業が行われます。そこで身につけるべき基礎知識が何か、そして基礎知識を身につけるために必要な情報を教えてもらうことができます。ただ、授業を受けただけでは知識は身に付きません。そこで、授業の内容を復習するとともに、知識を頭に入れていく作業が必要です。

一度にたくさんの知識を詰め込もうとしても入らないですし、無理やり頭に入れた知識は長く定着しません。そこで整理をしながら頭にインプットしていくことが大切です。まずは絶対に抑えておきたい核となる部分の知識を図や表にまとめたり、一問一答形式で覚えたりする作業から始めます。

多くの塾のテキストは、こういった最初に覚えるべき内容をまとめたページや、反復練習用の一問一答のページが設けられています。最初に授業の範囲の解説ページを読み、ノートやプリントを見返したら、こういった問題に取り組みましょう。何度か確認し、絶対覚えるべき基礎内容を頭に入れたら、次のステップに進んでいきます。派生する知識も関連させるとともに、頭の中にインプットした知識を活用する練習が次のステップです。

演習問題

知識が身についても、それを問題で生かすことができなければ点数には結びつきません。そこで、知識のインプットができたら、それを使う練習をするために演習問題に取り組みます。塾の宿題では、一問一答などの基礎問題の次に演習問題が用意されていますから、それに取り組めば十分です。

ただ、演習問題に取り組んで〇×を付けるだけでは意味はありません。大事なのは、間違えた問題に対して『なぜ間違えたのか』を見直すことです。多くの塾のテキストには解説が書かれています。解説を読むと、その問題を解くのに必要な知識がなにか、その問題を解くにはどういったことを考えなければならないのかといった情報が書かれています。内容を確認し、考えていくことで、身につけた知識の使い方がわかり、頭に知識が正しく身に着くのです。

反復演習

人間は忘れる動物です。そのため、一度しっかりと基礎を身につけ演習問題に取り組んだだけでは、すぐに授業内容も頭から抜けてしまいます。そこで、定期的に見直しして知識を確実に頭に入れていかなければなりません。

可能であれば、自分ですき間時間を見つけて知識の抜けがないか一問一答で確認をしたり、苦手だった問題の解き直しをしたりすることができると理想的です。しかし、受験生は忙しく、毎週の宿題だけで手いっぱいになることがほとんどで、そのような時間を作る余裕はないでしょう。

塾に通っていれば、定期的に復習の模試が行われますし、春・夏・冬の講習も行われます。これらの機会は反復練習のために設けられているものです。なので、塾のカリキュラムに従って復習の機会を設けるようにしながらも、特に苦手な単元については、空き時間ができたらすぐに反復練習ができるよう意識をしておきましょう。意識しておけば、急に空き時間ができたときにすぐに課題に取り組めます。

過去問

過去問は入試準備の仕上げとして外せないものです。しかし、早くから取り組んでも意味がありません。知識を身につけ、反復練習をして、最後に取り組むことで合格に必要な知識の仕上げができるようになります。

逆に知識がない状態で過去問を解いても、答えに根拠がないものなので、出てきた点数には何の意味もありません。せっかく解いても意味がないものになりますから、しっかりと知識の定着と反復練習をしたうえで臨むようにしましょう。そのためにも、反復練習までの上の3ステップは小学校6年生の夏休みまでに仕上げることが必要です。

一般的に過去問は小学校6年生の9月以降に取り組むことが望ましいとされています。塾によってカリキュラムの違いがあったり、人によって知識の仕上がりの違いがあったりするため、絶対にこの時期とは言い切れません。受験する学校の数や得意教科の違いによっても、取り組むべき過去問や時期は異なります。そのため塾の先生の指示に従うことが一番です。ただ、どれだけ遅くとも小学校6年生の冬休みには過去問を開始しないと必要な回数を解くことができないので気を付けましょう。

分野ごとの勉強方法

理科の全体的な勉強方法の紹介をしましたが、理科には生物・地学・物理・化学の4分野があります。それぞれの分野では若干勉強方法が異なります。そこで、分野ごとの特徴と勉強方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

生物

生物は知識内容がメインです。細かな知識が出題されるのはもちろんですが、実験の考察をする力も求められることもあり、難問が出題されるケースもあります。ただ、パターン化がされているので、演習を繰り返せば一通りの問題は対応が可能です。

具体的な取り組みとすれば、まずはたくさん知識を身につけることからはじめることからはじめましょう。基本的な取り組みとしては、先に述べた勉強方法の通りに進めていけば十分です。知識を身につければある程度の問題は対応ができます。理科が苦手な人は生物から取り組んでいくと、着実に点数が伸びて自信を持てるようになります。

生物は理科の4分野の中でも、特に成果の出やすいものですし、すぐに結果が出る分野です。理科が苦手な人は、特に生物から取り組むことをおすすめします。理科の知識の身につけ方、覚え方、覚えた知識の使い方、ということが理解できると次の演習問題のステップに進んだり、他の分野の取り組みに進んだりということがしやすくなります。

地学

地学も暗記が必要な単元です。生物よりも複雑で覚えにくい印象が持たれがちですが、それぞれの要素の関係性を確認していけば暗記もスムーズに進めやすくなります。覚えるにあたっては、地球上から自分の目に見えるものと、宇宙からの見え方の2つの視点を持っておくようにしましょう。例えば、月は地球上から見ると満ち欠けをしているけれども、宇宙から見るとどのように見えるのか、と考えると格段に知識の整理がしやすくなります。

天体の問題は図に書いたり、一覧表にまとめたりすることも大切です。慣れてくれば頭の中で知識を出すことができるようになりますが、ミスが出てくることも覚え間違えることも少なくありません。正しい形で覚えるためにも、一度きちんと図や一覧表の作成をする機会を設けることは大切です。覚えることが難しい場合には、語呂を考えるのも効果的です。

化学

化学は暗記と計算と両方があり、苦手意識が持たれやすい単元です。しかしパターンがあり、繰り返していけば十分算数が苦手な子でも対応できるようになります。本番までに反復をして原理や考え方を頭に入れておくことが大切です。

単純そうで多くの子が苦手に感じる理由として、シンプルに解けないものが多いという点があります。計算問題もグラフの読み取りをして数値を拾いだしてから問題を解く必要があったり、計算問題も出した数値がそのまま答えにならず、その数値を使っての計算が必要だったり、作業が多くなることで自分が何をしているのかがわからなくなったり、途中で計算ミスをしたりすることで失点するのです。そこでミスをしないように計算力をつけるのは当然ですが、自分がしている作業が何かということを考える習慣をつけておきましょう。それだけで、問題の中で迷子になりにくく、答えが出せるようになります。

知識分野については、一覧表や図にまとめることが大切です。覚えることが決して多いわけではないですが、つながりのあるものが多くあります。まとめて覚えておくことで知識が整理でき、思い出しやすくなります。

物理

物理は暗記項目はあまりありません。だからこそ、まずは暗記すべきものはすべてインプットすることから始めましょう。そうすれば、知識分野での失点がなくなります。

次に計算についてですが、原理を理解することが大切です。ただ単純に計算方法を覚えようとするのではなく『なぜそうなるのか』を考えていきます。そうすることで、公式も覚えやすくなりますし、頭に残りやすくなります。ただ、頭の中で『なぜそうなるのか』を考えても進みません。考える際には、実際に問題を解いて、その答え合わせや解き直しをするようにしましょう。

また、図を書くこと、図に数値を入れていくことも物理では重要です。物理では多くの問題の解説で図が書かれています。間違えた問題の解きなおしの際には、必ず図を書き写しながら考えるようにしましょう。そうすると『なぜそうなるのか』が理解しやすいですし、自分で解く力を身につけられるようになります。

中学受験 理科の問題プリント(一問一答問題集)の活用方法

では、冒頭でも述べた一問一答の問題集はどのように活用するのが望ましいのでしょうか。せっかく問題を解いても点数が伸びなければ意味がありません。正しい活用方法を理解したうえで取り組むことが大切です。取り組む際には、以下の4つのポイントに注意しましょう。

メイン教材ではないことを理解しておく

一問一答の問題集は、一問問題を解いたらそのまますぐに解答をチェックできるため、非常に効率よく勉強できます。そのため、お出かけ先などで項目の確認をする際に便利に使えるアイテムです。

ただし、一問一答の問題集はメイン教材として活用するのはおすすめできません。一問一答の問題集はあくまで、理解している項目を確認するための教材、空いた時間を使って内容を確認する教材として活用すべきものです。中学受験の問題になってくると、一問一答の知識だけでは歯が立たないものが多くあります。あくまでも基礎を身につけるための教材であり、受験の直前まで見直すメイン教材ではないことを理解しておきましょう。

知識の整理やインプットに活用する

一問一答の問題集は問題に対してすぐさま答えが掲示されているタイプの問題集ですので、授業で習った内容を復習したり、ど忘れしてしまった内容を復習したり、短時間で知識のインプットや整理をしたり、といった場面にぴったりです。

ただし、一問一答の問題集は詳しい解説までは含まれていないため、あくまでちょっとした確認として使うのが良いでしょう。参考書など詳しい解説が含まれている教材を別途で用意した上で、暗記や確認で使うと効率よく勉強できます。

あくまでもメイン教材ではなく、基礎段階として取り組む教材であるため、一問一答の問題集が終わったら、演習問題や過去問へのステップアップが必要です。そのため、受験までに一問一答の問題集をマスター後に演習問題の時間の確保をしなければなりません。それも考えたうえで、一問一答の問題集に取り組む期間を設定することが必要です。目安として、小学校6年生の夏休み前までには一問一答の問題集は仕上げておくことが望ましいでしょう。

すき間時間の有効活用に利用する

一問一答の問題集なら、赤シートを使って文字を書かずに知識の確認ができますし、計算問題を解いたりメモを取ったりしながら書く必要がありません。そのため、しっかりと机に向かって勉強しなくても対応できます。そこで、すき間時間での活用で使うことがおすすめです。

具体的には、電車の移動時間や塾のお迎え待ち時間、食事の支度ができるまでなど、空いている数分間での活用でとても役立ちます。また、勉強して疲れてきたときに、問題集をパラパラと眺めてチェックをして気分転換に活用するのもよいでしょう。

また、ご家族や友達に問題を出してもらってクイズ感覚で取り組むこともできます。他の人と競うことでやる気が出るのはもちろんですが、目からだけでなく耳からのインプットがされると記憶にも残りやすいです。

受験勉強は黙々と机とテキストに向かって集中しないといけないイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。一問につき5分から10分ほどで解ける問題ばかりですので、たまには息抜きを兼ねて、早押しクイズ感覚でワイワイと楽しみながら勉強をしてみましょう。

受験シーズンはとくに家族や友達との時間が失われがちです。受験生本人もピリピリしたり、家族も受験生に気を遣ったりで、ギクシャクすることも少なくありません。勉強しながらの団らんであれば、お互いに楽しみやすく、日頃のコミュニケーション不足の解消にも役立ちます。

一問一答の問題集はメイン教材にはならない

ここまでの説明でも紹介した通り、一問一答の問題集はあくまでも知識を整理したり、暗記状況の確認をしたりするためのものです。一問一答の問題集だけを解いていても受験で合格できる学力の完成は目指すことができません。

あくまでも基礎作りのもので、一問一答の問題集を通して身につけた知識の活用方法を知ることで、入試で合格を勝ち取ることができるようになります。本格的な勉強は参考書や教科書、テキストなど別の教材を使って行うべきだということを理解しておきましょう。

中学受験 理科の問題プリント(一問一答問題集)の選び方

一問一答の問題集も様々な出版社から複数販売されています。せっかく購入しても、適切なものを選べていないとなかなか手を付けることができなかったり、進捗が悪くなったりしてしまいがちです。そこで、問題集の選び方を紹介します。自分に合ったものを見つけ出しましょう。

持ち運びをするかどうか

問題集選びの際に、どこでも一問一答を使う、と考えて特に使う場面をイメージしない人も少なくありません。しかし、一問一答の問題集については、どこで問題集を利用するのかによってもおすすめポイントが変わります。持ち運びを頻繁にするようであれば、サイズが大きい、分厚いタイプの問題集ですと不便ですので、文庫本サイズなど小さめのサイズが便利です。

もともと一問一答の問題集を使用する場面として、お迎え待ちや、模試の休憩時間の見直しなど、外での使用をメインと想定している人は多くいます。そういった外の場面で使用するなら、あまり大きい冊子のものはおすすめできません。外での使用を考える場合には、持ち運びにくい重たいものや、片手で取り組みにくい大きいサイズのものは避けましょう。

単語帳タイプのコンパクトな一問一答の問題集もありますので、持ち運びする機会が多いようであれば単語帳タイプもおすすめです。単語帳タイプは単元ごとに分かれているタイプが多く、英語や歴史など暗記物が多い傾向にあるので苦手な科目を復習するのに便利でしょう。

持ち運びをしないなら、一問一答のページの後にまとめのページがついているものや、問題集がついているものや、一問一答の解説が充実しているものなど、A4サイズの大きめのものや、厚みのあるものを選んでも全く問題ありません。様々なページが入っているものや、解説の充実しているものは、一冊で問題集が完結することで、他の問題集を購入したり、手持ちの問題集を併用したりする手間がかからない、取り組むべきものが明確でわかりやすいというメリットもあります。

紙質や印刷の色

問題集というのは長く使うものです。そのため自分が使いやすいものを選ぶことがとても大切です。紙の色が白くて光沢があると見やすいと感じる人もいれば、目が疲れやすいという人もいます。また、書き込みやアンダーラインを引く際には光沢があると作業がしにくいと感じる人もいますし、紙質によっては裏移りが気になることもあります。

また、印刷の色もフルカラーは見やすいですが、大事なところがわかりやすいよう2色刷りのほうがいいと感じる人もいます。このように、人によって使いやすいと感じる問題集の定義というのはバラバラなのです。これは好みの問題であり、家族であっても同じとは限りません。使う本人が見やすいタイプ、見ていてストレスがないタイプを選ぶと長く使えるでしょう。

問題のボリューム

問題の量が多いことは良いことに思われがちですが、決してそうとは言い切れません。苦手な人なら最小限に知識を絞って、まずは基礎を固めて、次の問題集に進んだ方が自信もつきやすく、なにより効率的です。

ボリュームがある問題集の場合には、なかなか最後までたどり着かずに途中で挫折してしまったり、見た目のボリュームから手が出にくくなったりする可能性もあります。そこで、理科がとにかく苦手という子や、あまり好きではなく理科の勉強にあまり気乗りしないという子の場合には、ボリュームの少ないものから少しずつステップアップするといいでしょう。

少ないものだと知識が完成しないのでは?と不安になる方もいるかもしれません。しかし、前にも述べた通り、理科の知識は一問一答の問題集だけで完結するものではないです。一問一答の問題集の知識にさらにもう一段知識の積み重ねが必要になります。なので、少しずつボリュームのある一問一答の問題集に取り組んでいくという方法もあるのです。あくまで負担のかからない方法を模索することが、長い受験勉強でコツコツ力をつけていくのには大切なことなのです。

もし、理科は苦手だけれども何冊も問題集を持つのが面倒、と感じる人なら1冊で難易度の分かれているものを選ぶと取り組みやすいでしょう。難易度別に分かれていれば、まず初級レベルの問題にすべて取り組み、終わり次第次のステップに奨という形で勉強が進められます。3段階のレベル設定のある問題集であれば、3冊のレベル別問題集を解いていることと同じになりますから、かなり力が身につけられます。

合格する受験勉強の方法というのは誰一人として同じものはありません。最初に取り組むべき問題集がすべて明確になっているほうがいい子、一つずつ薄い問題集を完成させていくことで力がつきやすい子、など子どもによってタイプは様々です。色々な方法に取り組みながら、その子に合った勉強方法を見つけていきましょう。

実際に手に取って選ぶことが大切

問題集というのは実際に手にしてみないと、持ち運びやすさや片手で持てるかどうか、見やすいかどうかが判断ができません。そのためできるだけ書店に足を運んで、実際に持ってみて選ぶことをおすすめします。

最近は手軽にネットで購入できますし、受験生は忙しいので子どもたちを書店に連れて行く時間はもったいないと思われる保護者もいるでしょう。しかし、実際に書店に行って問題集を選ぶことは、子どもにとって使いやすいものを見つけられる以外にもメリットがあります。

それは、子どもたちが本屋で選ぶことは『自分で選んだからちゃんと取り組まなければならない』という責任も持ちやすくなることです。保護者が選んだものであれば『解きにくい』とか『わかりにくい』など言い訳をしやすいですが、自分で選べば言い訳もできなくなります。『自分が選んだ』ということがモチベーションにもつながり、しっかり勉強に臨みやすくなるのです。購入した問題集をきちんとやり切ろうという思いを持たせるためにも、実際に本屋で選ばせることは大切なポイントです。

中学受験理科のおすすめ一問一答問題集

では、具体的に中学受験でよく利用されている、おすすめの問題集を紹介します。一問一答の問題集を探す際には、ぜひ参考にしてみてください。

『中学入試 全科一問一答:全科まとめて最終チェック! 』(受験研究社)

中学入試で出題される主要4科目(国語算数理科社会)に英語が加わった5項目を簡単に確認出来る一問一答の問題集です。各単元における重要なポイントを一問一答形式でチェックできる他、難しい問題には詳しい解説もついていますので、より理解を深められます。

理科と社会では図表を使った問題も掲載されていますので、実際の受験問題対策としても便利です。また、単元を理解するために欠かせないポイントや、得点アップのコツ、入試重要度が示されていますので、重要度の高い内容から学習したいときにも使いやすいでしょう。

またこちらの問題集には消えるフィルターがついていますので、解答の赤色の部分が消えて繰り返し学習できるのもポイントです。1度勉強したらそれで終わり、というタイプの問題集ではなく、繰り返し利用できる問題集をお探しの方、1冊で4科目の対策ができる問題集をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

楽しくおぼえてアタマに残る 謎解き 中学入試 理科用語(かんき出版)

シンプル過ぎる一問一答問題集に飽きてしまったという方におすすめの一問一答問題集です。ヒントやコラムを多数掲載することで、雑学を含めながら身に付くタイプの問題を提示しています。

頭がよくなるポイントが会話形式で盛り込まれていますので、問題に対してどのように考えていけば解けるのか、問題を解くときの考え方などが分かりやすく掲載されているのが特徴です。問題集の中には“できる子の頭の中はこうなっている”というように分かりやすくポイントが掲載されており、暗記をしやすくなるコツも掲載されています。

暗記が苦手なお子さんはもちろん、受験勉強をする上で効率よく暗記をしたい、どのようにすれば問題がスムーズに解けるのかチェックしたいという方におすすめの1冊です。またこちらは理科用語だけではなく社会に関しても販売されていますので、自分の苦手に合わせて勉強できます。

受験理科の裏技テクニック(シグマベスト)

受験理科の裏技テクニックは、効率よく受験対策できるのが魅力です。ロジックが細かく解説されているタイプの一問一答問題集で、集中学習をする際にもぴったりなことはもちろん、裏技テクニックシリーズでは、難しい問題をまるで魔法のように解く方法を紹介しています。

有名中学合格への近道のキャッチコピーの名前にふさわしく、豆電球や浮力、バネに関する問題もスラスラと解けるようになるのが特徴です。丁寧に解説されているタイプの問題集をお探しの方にぴったりで、知識に漏れがある部分の確認をする際にも使いやすいでしょう。他単元も用意がありますので、都合に合わせた使い方ができます。

メモリーチェック理科(日能研ブックス)

中学受験塾として有名な、日能研が出版している中学受験問題集です。スピーディーにチェックできる一問一答問題集として、受験生の定番問題集にもなっています。

メモリーチェックでは最初の部分が弱点診断テストとなっており、学習項目ごとに3つの問題が用意されていますので、それぞれの単元ごとに頻出される問題をチェックできます。弱点診断で苦手と判断されたところから解き進めれば、効率的に弱点補強が可能です。

一問一答の問題集と知識のまとめがセットになっているので、勉強を始める際に塾のテキストのような知識のまとまったものを手元に用意する必要がありません。知識のインプットがある場合には早速一問一答から、苦手な単元やあまり知識が身についていない場合にはまとめの確認から、といったように、それぞれの学習状況に合わせた勉強が可能です。

内容も簡潔にまとまっていますが、多少難しい問題も採択されているので、最終チェックとして使うのにちょうど良い一問一答形式の問題集です。中学受験対策のメインの問題集の確認に使うのにも十分な知識量といえるでしょう。他の問題集同様、算数や社会など他の科目についてもメモリーチェックは販売されていますので、自分の苦手項目や確認したい内容があれば、合わせて購入するのがおすすめです。

理科コアプラス(サピックスメソッド)

こちらも中学受験塾として有名なサピックスが出版している問題集です。最難関校受験対策塾らしく、コアプラスでは取り扱っている知識が多く、理科の基礎問題を完璧にマスターできるボリュームの問題集として人気があります。

問題集は重要知識と発展知識の二部構成になっており、重要知識だけで大問660問、難関校向けの発展問題で60問と、一般的な一問一答の問題集に比べると問題数が多いです。基礎をしっかりマスターしたい方はもちろん、発展問題までくまなくチェックしたい方にぴったりです。

解答は赤フィルターで隠せるため、何度でもその場で確認ができる仕様ですき間時間でも使いやすい造りになっています。解説はほとんどないため、基礎部分が分かった上でチェックする気持ちで利用するのがよいでしょう。

『中学入試よくでるランキング理科』(みくに書店)

受験生はとても忙しく、塾の宿題以外の勉強時間を作るというのは至難の業です。そこで、少しでも効率的に進めるためにも、優先順位の高いものから進めたいというのは誰もが考えることでしょう。これは、理科が苦手でとにかく空き時間で効率的に復習を進めたいという人におすすめの問題集です。

中学受験塾の日能研が発行している問題集で、近年の入試問題の中から分野ごとによく出る単元をベスト10にまとめて構成をしています。そのため、入試によく出る問題が分野ごとに取り組めるようになっています。チェック問題から総合問題へと段階的に問題が構成されているので、知識のインプットから実践問題までを1冊で取り組めるという点でも便利です。出題されている問題も実際の入試問題ということで、子どもたちのやる気も誘いやすい点でも人気があります。

『中学受験 すらすら解ける魔法ワザ』(実務教育出版)

『魔法ワザ』は全科目でシリーズ化しており、8万部販売されている人気シリーズです。開設動画もついてくることでも人気を集めています。

理科の魔法ワザは、中学受験の重要ポイントがまとめられており、知識の総まとめに有効な教材です。最初の解説部分で基礎内容を身につけたあと、周りと差をつけるために中堅校から上位校の対策に活用できる問題を集めています。

問題集としては、合否を分ける40問と理科計算の2種類があります。どちらも問題集は書き込み式になっていますが、赤シートを使えば何度も繰り返して問題を解くことが可能です。図も多く活用されているため、ただ知識を覚えるだけでなく、原理をつかみやすい構成になっています。

『中学入試まんが攻略BON!理科 力・電気新装版』(学研教育出版)

多くの子が苦手意識を持つ物理分野の力や電気の問題の理解を進めやすい教材として人気があります。タイトルの通りマンガになっているので、気軽に読め、原理も頭に入りやすいです。

ただ、読んだだけではあくまでも原理が頭に入るだけであり、使えるようにするになるためには練習が必要になります。塾で習った内容を確実に理解すること、苦手意識を克服することに重点を置いた教材といえます。

教材は実際に手に取って選ぶことが大切

受験生は忙しいので、問題集を購入して取り組むと決めたら、すぐに手元に用意したいと思うものではないでしょうか。最近ではネット通販が普及しており、ネット通販で購入してすぐに手元に届けて購入したいと考える人も多いです。しかし、中学受験の問題集でも、特に苦手な科目の問題集については実際に目にして購入することを選ぶことをおすすめします。

実際に手にしないと、問題集の雰囲気がわかりません。そのため自分の手元に届いてからどのような活用をしていくかというイメージを持つことができないのです。問題集によって大きさや重さ、紙質、カラーの種類など、同じものは一つもありません。身につけたい知識や使う場面によって、それぞれに合う問題集は異なります。

そこで、実際に手にすることがとても大切なのです。実際に子どもたちが選べば問題集を解かなければならない責任も芽生えます。その点でも、本人が手に取って選ぶことには意味があることです。受験生たちは忙しく、なかなか時間が取れないですが、ぜひ時間を作って本屋さんに足を運んで子どもたちに選ばせる機会を作るようにしましょう。

中学受験 理科の問題プリント(一問一答問題集)まとめ

ここまでで、一問一答の問題集の取り組み方や選び方、おすすめの問題集の紹介をしました。一問一答だけでは知識は完成しません。しかし、活用方法を適切にすれば、理科が苦手な子にとっては底上げだけでなく、得点力をつけることが可能です。

ただし、一問一答の問題集も様々なものが販売されています。しっかりと効果を出すためには、自分に合ったものを選ぶことが大切になります。ここで紹介した選び方を参考にしながら、実際に問題集を手にして比較検討をして、自分に合った問題集に取り組むようにしましょう。

中学受験で第一志望に合格したい方へ

中学受験は理科ではなく、「社会」の出来で合否が決まります!
そのため、第一志望に合格したいのであれば、社会を家庭学習でまず最初に固めるのが断トツの近道です!

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● 社会は暗記教科!物理などの難しい計算問題はないので、社会に学習センスはいらない!
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