中学受験でよくでる世界遺産まとめ【日本の世界遺産最新情報付き】

中学受験 世界遺産

中学受験の社会では、かならず覚えておかなければならない項目がいくつかあります。地理・歴史・公民とどの分野においても覚えることがあるため、効率的に覚えていかないと知識を頭に入れることができません。そのため、まずは覚えやすくなおかつよく出題される地理の重要キーワードから頭に入れておくのが望ましいです。

地理分野は、歴史や公民を学ぶ上でも知識の土台となる分野でもあります。そのため、地理の暗記事項をしっかりと頭に入れておくことで、歴史や公民の内容も頭に入りやすくなります。また、旅行や家族の出身地など、身近に耳にする地名もあることで馴染みもあり、暗記もしやすいです。地理で暗記のコツをつかんで、歴史や公民の知識も頭に入れる練習をするようにしましょう。

今回は中学受験の地理分野でよく出題される項目の中でも、世界遺産について紹介をします。様々な形で入試問題に出題される内容です。場所はもちろんですが、各地の特徴も合わせて確認することで、知識の整理をしていきましょう。

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目次

世界遺産とは

そもそも世界遺産とはどのようなものなのでしょう。

「人類共通の財産」である世界遺産

世界遺産というのは1972年にユネスコ総会にて採択された世界遺産条約に基づいて「世界遺産リスト」に掲載された顕著な普遍的価値を持つ建造物、遺跡、景観、自然のことです。具体的にはどの国や地域の人でも、いつの時代でも、どんな世代の人でも、宗教や価値観を超えて同じように素晴らしいと感じることのできる価値のあるものということができます。このような価値のある世界遺産は人類共通の財産ともいえるものなのです。

世界遺産の分類

世界遺産には「文化遺産」と「自然遺産」の2種類があります。文化遺産は建造物など人類が作り上げたものに対し、自然遺産というのは森林など地球の歴史や動植物の進化の様子を伝えるものです。文化遺産と自然遺産の両方の価値をもつ「複合遺産」というものもあります。

世界遺産は総数にすると1000を超えます。その中でも最も多いのが文化遺産です。毎年世界遺産は審査が行われており、定期的に数は増えています。

中学入試でよく出題される日本の世界遺産

中学入試において、日本の世界遺産はどのようなものが出題されるのでしょう。

日本の世界遺産

日本では、1993年に初めて世界遺産に認定され、世界遺産一覧表に掲載がされています。その際に掲載されたのは4件です。

  • 法隆寺地域の仏教建造物
  • 姫路城
  • 白神山地
  • 屋久島

法隆寺地域の仏教建造物と姫路城が文化遺産、白神山地と屋久島は自然遺産です。これ以降、文化遺産も自然遺産も追加がされており、現在は自然遺産4件、文化遺産19件の合計23件が登録されています。

現在の日本の世界遺産一覧(2023年時点)

日本で登録されている世界遺産は、現在下記の25個になっています。

法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)/ 姫路城(兵庫県)/ 屋久島(鹿児島県)/ 白神山地(青森県、秋田県)/古都京都の文化財 / 白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県)/ 原爆ドーム(広島県)/ 厳島神社(広島県)/ 古都奈良の文化財(奈良県)/ 日光の社寺(栃木県)/ 琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)/ 紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)/ 知床(北海道)/ 石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)/ 小笠原諸島(東京都)/ 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(岩手県)/ 富士山-信仰の対象と芸術の源泉(静岡県、山梨県)/ 富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)/ 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県)/ 国立西洋美術館本館(東京都)/ 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)/ 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県、熊本県)/ 百舌鳥・古市古墳群(大阪府)/ 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(鹿児島県、沖縄県)/ 北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道、青森県、岩手県、秋田県)

外務省ホームページ:我が国の世界遺産一覧表記載物件

中学受験ではどのように出題されるのか

では、23件の世界遺産はどのような形で出題されるのでしょうか。具体的な入試問題での出題方法を紹介していきます。

複数の世界遺産がある地域

広島県には「厳島神社」と「原爆ドーム」という2つの文化遺産があります。そのため、白地図から該当する県の記号を答えたり、登録されている世界遺産の名前を答えたりといった問題が多いです。また、原爆ドームは広島市、厳島神社は廿日市市と同じ県内でも別の市にあるので「広島市にある世界遺産を答えよ」とか「原爆ドームは何市にあるか」といった問題が出題されることもあります。

また、複数の世界遺産がある地域というと広島はすぐに浮かびやすいですが、他にもあります。例えば、奈良県は「法隆寺地域の仏教建造物」と「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」という3つの世界遺産があります。特に法隆寺は「古都奈良の文化財」とは別で登録されているため注意が必要です。近年は複数の地域をまたいだ世界遺産が増えているため、東京都や福岡県、長崎県、熊本県も複数の世界遺産がある地域といえます。

明治の産業革命に関連する遺産

日本の産業の発展において、明治時代の製糸業や紡績業の発達は産業革命の始まりとされています。そのため、富岡製糸場や2015年に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」といった世界遺産は、日本の工業や歴史と絡めた問題でよく出題されます。中でも、官営の八幡製鉄所は頻出項目です。重化学工業発展に貢献したことや、製鉄業が発展したこと、日清戦争の賠償金で建設されたことなど、さまざまな項目と関連するため、地理と歴史のどちらでも出題されるので気を付けましょう。

新しく登録されるものは時事問題として出題されやすい

世界遺産も新たに登録されたものは、その年の時事問題として出題されやすいです。その際、新たに登録された世界遺産の名称や登録された施設の名称とかといった書き取り問題だけでなく、新たな世界遺産が登録された県はどこかという記号問題なども出題されます。それ以外にも過去に登録されている世界遺産と関連させた問題が出題されることもあります。

なお、最新の世界遺産を含めた時事問題集に関しては、スタディアップの「時事問題ターゲット」をぜひ活用してみましょう。 「時事問題ターゲット」 はこちら

世界遺産の問題で確実に点を取るためのコツ

世界遺産の問題で点を取るためにはどのようなことに気を付けて覚えておくと良いのでしょうか。

世界遺産の内容、場所をきちんと整理しておく

世界遺産はただ名称を聞かれるものではありません。例えば沖縄の「琉球王国のグスク及び関連遺産群」という名称を答える問題はほとんど出題されません。実際の入試問題では登録されている世界遺産の一つである「首里城」を書かせる問題が目立ちます。他の地域でも登録名称は「日光の社寺」ですが、入試問題ではその一部である日光東照宮や、まつられている徳川家康が出題されることが多いです。

このようにただ世界遺産の名前を覚えるのではなく、なぜ世界遺産として登録されることになったのかという背景や、どこにあるのかといった情報まできちんと頭に入れておくようにしましょう。裏を返せば、世界遺産の問題の多くは、正式名称ではなく関連知識をきちんと頭に入れておかないと答えにたどり着くことができないのです。

関連知識をきちんと身につける

世界遺産の問題の多くは、世界遺産単独で出題されるよりも他の知識と関連させて出題されることが多いです。そこで、世界遺産の場所や登録された背景を覚えるのと合わせて、どういったものと関連するのか知識を整理するようにしましょう。

例えば、自然遺産の「白神山地」は白神山地という名称が問われる以外にも、ぶなの原生林であることが出題される場合もあります。このような関連知識まで頭に入れてこそ、世界遺産の問題が解けるようになります。

このような関連知識をまとめている問題集はさほど多くはありません。そのため、過去問や模試の問題で出てきたところで都度覚えることが大切です。まとめノートや単語帳といったものを活用し、覚えるべき内容をまとめる場所を作っておき、時間のあるときに見返すようにしましょう。

まとめ

今回は入試問題でもよく出題される世界遺産とその覚え方のコツを紹介しました。世界遺産はただ正式名称を覚えるだけでは問題を解くことができません。どこにあるのか、どんな特徴があるのか、どのような単元の問題と関連付けて出題されるのかということを確認しておくようにしましょう。

受験が近づいてくると何度もテキストを見直す余裕はなくなります。そのため、模試や過去問で出てきたら、その場ですぐに覚えることが大切です。すぐに内容を理解して頭に入れるためにも、基礎知識となる都道府県や県庁所在地、山地や山脈といった日本の地形、農林水産業の特徴といった地理の知識は早いうちにしっかりと頭に入れておき、世界遺産の知識と関連付けられるようにしておきましょう。

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